自分でつぶやける絶妙な「間」がお気に入り。3ヶ月で口の筋肉が鍛えられ、滑らかに言葉が出てくるように

記事作成日:2025年1月17日

S.Iさん(40代・男性)
S.Iさん(40代・男性)

TOEIC880点(10年前)・IELTS6.5(3年前)。外資系IT企業・カスタマーサクセス。転職後の業務に備え猛烈に英語学習を開始。「英語学習は筋トレ」という考え方に共感し、パタプライングリッシュを購入。2024年6月から利用。

転職を機に英語の使用率が2割から5割へ

── S.Iさんのご経歴やキャリアについて教えていただけますか?

S.Iさん:金融機関向けのAIのシステムを提供している会社で、カスタマーサクセスの仕事をしています。イギリスに本社がある会社ですが、お客様は基本的に日本人です。

本国のAIリサーチャーをはじめ、日本の事務所に在籍しているエンジニアはほぼ外国人という環境です。お客様からリクエストや不満を聞き出し、それをエンジニアに伝える場面で英語を使っています。

前職はコンサル会社で、英語を使う頻度はあまり多くなかったです。英語案件もあるにはあったのですが、帰国子女や大学からアメリカに行っているような人が優遇され、そういった機会はなかなか得られませんでした。

クロスボーダーの案件も満足にできるか自信がなかったので、手を挙げているような挙げてないような状態でずっと過ごしていました。

── 転職をお考えになったきっかけのひとつに、「英語を使いたい」という思いもあったのでしょうか?

S.Iさん:それも理由のひとつとしてありました。元々海外に出たいという気持ちは持っていましたが、前職では様々な状況があって難しかったです。その中で一歩踏み出すにはと考えた時に、「社内で英語を使うのならハードルが低かろう」と思いました。

── 転職後、お仕事で英語を使う割合は増えましたか?

S.Iさん:前職だと2割もない使用率でしたが、現在は業務の約半分は英語です。週に2回、1回30分程度ロンドンとオンラインでミーティングを行っています。英語で何かしら書く作業も毎日発生しますが、そんなに多くはないですね。

相手も手加減して喋ってくれていますが、私自身あまりAIのバックグラウンドがなく、テクニカルなところで話についていくのがしんどいと感じる時はあります。

前職の同僚からパタプラの評判を聞き、興味を持った

── これまで取り組んできた英語学習について教えてください。

S.Iさん:学生時代から苦手意識はなく、むしろ得意科目でした。語学留学を経験したのは社会人になってからです。転職の期間を挟み、2012年の冬に2ヶ月ほどイギリスに滞在していました。

TOEICも半年くらい勉強していました。20年くらい前にはなりますが、茅ヶ崎方式に通っていた時期もあります。

── 現在パタプラ以外の英語学習にも取り組まれていますか?

S.Iさん:パタプラを購入したのと同じタイミングでシャドーイングも始めました。前職の有給消化に入ったあたりから「英語をやらなければまずいな…」と思うようになり、時間に余裕もあったので両方いっぺんに猛烈に取り組んでいました。

また、英語の本を毎日10ページ読むのも自分のタスクにしています。マルコム・グラッドウェルの本は面白くて3冊読みました。今はクレイトン・クリステンセンの「イノベーションオブライフ」を読んでいます。

── ご自身が感じていた英語の課題についてお教えください。

S.Iさん:あまり苦労していたわけではありませんが、強いて言うならイギリスの大学でオンラインMBAの勉強をしていた時は大変でしたね。

2年間やりきったものの、最初の3〜4ヶ月くらいは地蔵のように過ごしていました。グループワークでも会話に入れず困っていましたが、自分の成績に如実に影響が出てしまうので「何とかしなければ」と必死でした。

そうこうしていくうちに、喋りながらパフォーマンスを出していくのは身についたように思います。ただ、大学と仕事の場ではインテンシティが違うので、まだ十分ではないと感じていました。

── 最初にパタプライングリッシュを知ったきっかけを教えてください。

S.Iさん:パタプラを最初に知ったきっかけはPIVOTです。しかし、その時は購入に至りませんでした。

── 当初は購入を見送られたのですね。その後購入を決められたのはなぜですか?

S.Iさん:前職の同僚で私よりも先に転職した人がいるのですが、転職先で海外転勤の話が持ち上がり、色んな英語学習を試しているという話を聞きました。その人が「パタプラは良かったかもしれない」と言っていたので、私もやってみようかなと思いました。

教材開発者の松尾先生が動画の中で「英語学習は筋トレ」という話をされていましたが、個人的に体を動かす方の筋トレも好きだったので、そういった考え方とフィットしたところはありますね。体の筋トレは10年くらい続けています。

シリーズ教材にもチャレンジし、リスニング力の向上を実感

── 実際に購入されていかがでしたか?

S.Iさん:備品がどうこうみたいな表現に関しては「あまり使わないかな」と思いましたが、それ以外は特に違和感なく取り組めました。

パタプラに出てきた表現を使いこなす場面はまだあまりないのですが、どちらかというとリスニングの方が伸びたと思います。特に成長を実感できたのは、パタプラ口語表現を始めてからです。

YouTubeや海外ドラマを見ていると、「あれも出てきた」「これも出てきた」とちょっとした感動がありました。英語字幕を見なくても割と聞けている気がします。

私の場合、今パタプラシリーズで学んでいる表現が「自分の口から出てこなくてもいい」と考えています。少なくとも相手が喋っていることを聞き取って、それに返せれば十分です。

※パタプラ口語表現は、ビジネスシーンで頻出するイディオム、句動詞、慣用表現などの口語表現を習得するパタプラのシリーズ教材です。

── パタプラ口語表現にも挑戦中なのですね。ぜひご感想をお聞かせください。

S.Iさん:個人的にはパタプラ口語表現の方が学ぶ要素が大きく、すごくしっくりきました。丸暗記したフレーズがドラマやYouTubeにそのまま出てくるので、その度に嬉しくなります。

今まではこういった表現を聞き落としていたのかもしれませんが、ドラマを見ている最中にロストしなくなっているのはひとつの進歩だと感じています。

── 音声のみで取り組む学習スタイルについてはいかがでしたか?

S.Iさん:私にとっては大変都合が良かったです。この歳になると机に向かってテキストを開いて…というのはしんどいですし、やる気も全然起きません。単語帳を買ってもいつまでも眺めるだけになってしまいます。

前職の有給消化中は、毎日ジムに行く、毎日家の一部位を掃除すると決めて過ごしていました。この時間に加え、洗濯や食器洗いといった家事の時間を全て使い、ひたすらパタプラを流しながらブツブツつぶやくようにしていました。

その頃は1日2〜3時間は普通にやっていましたね。どうしても効率性を求めてしまうので、机に向かってやるよりもながら学習の方が私には合っています。ながら学習なら一石二鳥です。

3ヶ月で反射神経が鍛えられ、考える前にパッと口が動くように

── 実感できた効果や、変化を感じたタイミングについて教えてください。

S.Iさん:口の筋肉と反射神経が鍛えられ、頭で考える前にパッと口が動くようになった気がします。チャンク単位で喋ることで、初速の速さ、喋りながらツラツラと言葉が出てくる感覚、舌の滑らかさみたいなものも実感できました。

こういった変化を感じたのは、パタプラを始めてから3ヶ月くらいの時です。現在の会社は2024年8月に入社したのですが、同僚のインド人たちとランチに行った時にツラツラと喋れている自分に気づきました。

リスニング力の向上を実感できたのは2024年12月頃です。これはパタプラ口語表現の効果が大きいと思いますが、Netflixでマイ・インターンを見ていた時に「パタプラ口語表現で習ったフレーズのオンパレードだな」と思いました。

──「知識」を「技能」に転化するパターンプラクティス×チャンクのメソッドはいかがでしたか?

※パタプラの詳しいメソッドについては「パタプライングリッシュの効果 - 科学的理論から解説 -」の記事をご確認ください。

S.Iさん:時制を変えたり平叙文にするのは切り替えをスムーズにするためのトレーニングだと理解していますが、結構お勉強チックだなと感じました。

チャンクという考え方は元々知っていましたし、英語の勉強はそういうあるべきだと考えています。ただ、これほどチャンクにフォーカスした教材は他にあまりないです。あったとしてもビジネスに寄った教材はそうそうないと思います。

難易度についてはやや簡単に感じたので、レッスン終盤は1.5倍速で1日10〜20レッスンやったりもしていました。

── 現在の学習時間のタイムラインを教えてください。

S.Iさん:朝7時頃起きて、水中でも使えるMP3プレーヤーに今日やる分のパタプラのデータファイルをPCから転送し、着替えてつぶやきながらジムに向かうというのが私のルーティンです。

最近はジムのプールで毎日30分泳いでいて、その間もパタプラを聞いています。パタプライングリッシュをやるかパタプラ口語表現をやるかは、日によって決める感じです。

プールから上がりシャワーを浴びて家に帰るまでの時間もずっとパタプラを聞いているので、それだけで大体1〜1.5時間分のレッスンを消化できます。

出社する日は片道30分の通勤時間を使って2〜3レッスンこなすことが多いですね。運動時間と通勤時間だけでも200分近くはパタプラシリーズをやっていますし、家事などのスキマ時間もずっとイヤホンをつけて取り組んでいます。

シャドーイングはシャドテンを利用していて、ランチの休憩時間にやることが多いです。「パタプラをやりすぎているな」と思ったら、通勤時間にシャドーイングをやったりもします。夜にシャドーイングの音声を提出して翌朝フィードバックをもらい、1日のスキマ時間でブツブツやる感じですね。

英語の本を10ページ読むのもスキマ時間を利用しています。平日は夕飯を食べる前や寝る前の30分〜1時間を使うことが多いです。英語学習に関しては「毎日3時間くらい積み上がっていればOK」と思うようにしています。

絶妙なタイミングでつぶやける「間」が良い

── レッスン継続のために工夫していた点などあればお教えください。

S.Iさん:みんチャレは1つのペースメーカーとして良かったです。私のいたグループは4日間更新がないと自動退出のアラートが出てしまうので、「何とかして1レッスンやらなければ」というプレッシャーになっていました。

パタプライングリッシュは62レッスンありますが、すごく真面目にやろうとすると1日2個くらいしか進められないのではと思います。62レッスンを8〜9周となると途方に暮れてしまいますし、私も最初はそう感じていました。

それがみんなの心理的障壁になってるのではないでしょうか。エビングハウスの忘却曲線に合わせて推奨レッスンが出てきますが、私の場合は初回のレッスンを爆速でやり切ってしまおうと思い取り組んでいました。そうすると全体像や難易度が分かってきて、自分の中のハードルも下がりました。

過去のインタビュー記事を読んだりみんチャレをやってみて、「みなさんちょっと丁寧にやりすぎなのでは」と思いました。1つのレッスンを8〜9周もするのだから、「何回もやっていくうちに覚えるだろう」くらいの気持ちで取り組んでみてもいいのではないでしょうか。

どんどん前に進んでしまえば抵抗感もどんどん減っていきます。これは私がパタプラをやっていく中で実感したことで、間違っていなかったと思っています。とにかく前にやり進めるのも大事な気がしました。

※パタプライングリッシュは人間の記憶システムの観点から復習を重要視しています。全レッスンを8〜9周することを推奨しているため、利用者から1周、2周など表現いただきます。

※推奨レッスンとは、記憶の定着を高めるためにエビングハウスの忘却曲線に沿って最適なタイミングで取り組むべきレッスンを推奨表示する機能です。

── S.Iさんにとってパタプラとは何でしょうか?

S.Iさん:筋トレですよね。筋トレでしかないです。私の場合は体の筋トレをしながら英語の筋トレをしています。

パタプラはただのリスニング教材ではありません。自分でブツブツつぶやける「間」がちゃんと作られているところが大変気に入っています。

一般的なリスニング教材は本編を読み上げるだけでおしまいというものが多いですが、それだと「シャドーイングをギリギリやれるかな」という感じになってしまいます。

今聞いた音声をリプロダクションするのは頭を使っている感じもあります。パタプラは絶妙なタイミングと間隔で間が取られている点が良いですね。

── 今後の目標や計画があれば教えてください。

S.Iさん:2024年11月に海外のマネジメントが日本に集結した際、CEOに対して私が今持っているビジネスの現状をプレゼンする時間が設けられました。

パワーポイント2〜3枚と10分程度の喋るネタを用意して挑み、周りの人からは「英語話せますね」と言われたのですが、実際には自分で作った台本を丸暗記して話すという感じでした。今後は台本無しでも喋れるようになりたいです。

本国のカウンターパートがお客様に英語でプレゼンする際、通訳を頼まれたことがあります。その時はさすがに無理だと思い断ってしまいましたが、1年後には彼の通訳くらいはできるようになりたいですね。

そのために年間1000時間は英語学習に充てたいと思っているので、少なくとも1日のノルマを大体3時間と決めて、毎日それをやり込むようにしています。

── これを読んでいる方へメッセージがあればお願いします。

S.Iさん:過去に色々な英語学習をやってきて思うのですが、英語が必要な環境にならないと私もここまで熱が入らなかったと思います。

仕事で何かしら英語が必要になるようなシチュエーションを作るなり、そういう環境に身を置くなりした上でのパタプラなのだろうなと感じています。「英語を勉強したい」「英語を喋りたい」だけだと、パタプラをやるのはつらいかもしれません。

仕事で必要に迫られる環境にあって「英語を何とかしなければ」と思っている人にとって、パタプラはすごく良い筋トレになります。私の場合は爆速で回していったらすごく効果を実感できました。

最初は60日間の返金保証の期間内に死ぬほどやり抜いてやめてやろうと思っていたのですが、続けていくうちに「あ、これは良さそうだな」と気持ちが変化しました。

まずは2ヶ月間しこたまやってみて、続けるかどうかはそこから考えてみてもいいのではないでしょうか。

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