インプット学習に偏りがちな人にお勧め。型のストックが増え、言いたいことが伝わりやすくなった
記事作成日:2024年8月8日
英検準1級(57歳の時に取得)。インフラ海外展開・営業・管理職。スキマ時間に耳だけでアウトプットのトレーニングができ、文法の型を口で覚えられるパタプライングリッシュを購入。2023年12月から利用。
48歳で基礎から英語をやり直し、57歳で英検準1級に合格
── T.Sさんのご経歴やキャリアについて教えていただけますか?
T.Sさん:インフラの海外展開をしている企業でODA(政府開発援助)コンサルタントをしています。28歳の時に今の会社へ転職、その後約20年は国内の営業を担当していました。
国内営業をしていた時は全く英語を使っておらず、SVOCも覚えていないくらいでした。現在58歳ですが英文法を一から勉強し直したのは48歳の時からです。英検準1級は2023年に合格しました。
キャリアを積む中で海外の部署へ移ることを考えるようになったので、他の人と比べると大分遅咲きだったと思います。
── 現在のお仕事で英語は使われていますか?
T.Sさん:クライアントがJICAなので基本的には日本語を使って仕事をしていますが、チームに外国出身の方が一人でも入ると社内会議は全部英語になります。
また、フィリピンやシンガポール、インドネシア、アフリカなど現地の人たちと「そちらの大雨は大丈夫ですか?」「どんな社会問題がありますか?」といった話をする時にも英語を使っています。
全体の比率で言うと英語を使う業務は2割ほどですが、プロポーザルの資料も英文なのでそれなりの英語力は必須です。
── 会社から何か英語学習のサポートはありますか?
T.Sさん:海外研修や大手英会話学校のオンライン授業を無料で受けられる機会があり、年間15~16名が手を挙げる形で参加しています。会社の会議室でTOEICのIPテストを無料で年間2回受けられたりもします。
インプットとアウトプットのバランスが悪いと感じていた
── これまで取り組んできた英語学習について教えてください。
T.Sさん:学生時代は英語が得意ではなかったので、「将来英語を使って仕事をしよう」など考えたこともなかったです。留学経験もありません。
社会人になってからは受験英語の教科書を使って自分で勉強していました。最初はSV・SVC・SVOといった基礎的な英文法をがっちり学び、並行して中学生がやるような英単語の教材も使っていました。
単語はDUOで何十回も繰り返し勉強し、その後は英検準1級のリーディング・リスニング・ライティング・単語にフォーカスして英語学習に取り組んでいました。現在は英検1級の単語を中心に勉強しています。
── ご自身が感じていた英語の課題についてお教えください。
T.Sさん:英検の本を読んだり CNN ENGLISH EXPRESS を聞くなどのインプットに2時間、オンライン英会話でアウトプットが30分という感じだったので、学習のバランスが非常に悪かったように思います。
アウトプットのトレーニング方法としてシャドーイングを試したこともありますが、私には音を追いかけるだけの練習方法はあまり合いませんでした。
日本語の文章を瞬間的に英訳するトレーニングもやっていました。しかし翻訳者になりたいわけではなかったので、自分の目的とはちょっと違うのかなと感じていました。
── パタプライングリッシュを購入されたきっかけはございますか?
T.Sさん:私にとって英語の師匠のような先生がいます。その方が毎日30分基礎的な英語をボソボソ言うトレーニングをされていたと聞き、それを真似て英語の重要構文を勉強していました。
ところがこの方法だと文章を目で追いかけなければならず、スキマ時間を上手く使えませんでした。当時は耳だけで学習できる教材がなかったので、パタプラを知った時は嬉しかったですね。
パタプラを最初に知ったきっかけは確かYouTubeでした。ネイティブが喋る英語の番組を視聴していた時にパタプラの広告が出てきて、その瞬間に「これこそ私が欲しかったものだ!」と思いました。
口で「型」を覚えられ、耳だけで学習できるのが素晴らしい
── 実際に購入されていかがでしたか?
T.Sさん:中上級者でないと難しいと思いますが、パタプラは文法の「型」を口で覚えられる点が非常に良いです。
パタプラは野球で言うところの素振りみたいなものだと思っています。肘が上がってないか、 脇が閉まっているかという型をトレーニングしている感覚です。
私の場合はシチュエーションを学ぶというより、to不定詞を使ったアウトプットを練習する、関係代名詞や仮定法を使う時の型を口に覚えさせる、という目的でパタプラを使っています。
── 音声のみで取り組む学習スタイルについてはいかがでしたか?
T.Sさん:学習する時に目を一緒に使おうとすると大変なので、耳だけで完結できる点が一番良かったです。
すべてスキマ時間で学習が成立するので非常に良くできた教材だと感じています。今まではインプットの勉強に使っていたスキマ時間を、アウトプットにも使えるというのが素晴らしいですね。
── T.Sさんはどのようなスキマ時間にパタプラをやっているのですか?
T.Sさん:朝起きて窓を開ける、布団を畳む、洗い物をする、出勤時に駅まで歩く時間を活用しています。
洗い物に15分かかりそうな時はプレゼント教材を、駅までの10分間は本編のレッスンを、という形で毎日取り組んでいます。パタプラに充てている時間は1日平均30〜40分程度ですが、多い日は1時間くらいやっている時もあります。
「時間はあるけれどずっと喋るのはしんどいな…」という時はまとめ復習をやるなど、使える時間とメニューを考えながら組み合わせているので、最早ベテランパタプラリストだと思います。
午前中のうちにパタプラを終わらせ、夜の時間帯はDMM英会話をやっています。英語学習に割いているのは1日3時間くらいですが、勉強のためだけに時間を作り出しているのはDMM英会話の30分だけです。
スキマ時間を活用しながら CNN ENGLISH EXPRESS やYouTube、Podcastを聞き、満員電車の中ではひたすら英単語を読むようにしています。
「周りの人がゲームに興じている中で自分だけが英単語を必死に読んでいる」と思うと、ものすごくモチベーションが上がるのでお勧めです。
※プレゼント教材は、ご購入者様への特典として配信される合計103個のチャンク集(音声付き)です。実用的なチャンクを厳選し、学習スタートから2ヶ月後、5ヶ月後の2回に分けてパタプラ通信からご案内いたします。
7~8周目で型のストックが増えてきたことを実感
── 実感できた効果や、変化を感じたタイミングについて教えてください。
T.Sさん:ドラマティックに何かが変わったわけではないですが、型やバリエーションが増えたことで言いたいことが相手に伝わりやすくなった感覚があります。
ネイティブにはなり得ないですが、困った時にパッと英語が出てくるように訓練しておくことはとても大事です。覚えた型はなるべく使うよう常に意識しているので、ストックはかなり増えてきたと思います。
自分の中でこういった成果を感じられたのは本編のレッスンを7〜8周した頃です。追加レッスンの案内が来たタイミングだったので、そちらも購入しました。
追加レッスンは難しいフレーズが多いのでテキストを展開することもありますが、スキマ時間を使えばできるので本編のレッスンと並行して取り組んでいます。
※パタプライングリッシュは人間の記憶システムの観点から復習を重要視しています。全レッスンを8~9周することを推奨しているため、利用者から1周、2周など表現いただきます。
※追加レッスンは、さらに発話トレーニングを続けたいという方のために開発された音声完結型教材です。パタプラで全62レッスンに3回以上のレッスン記録がついている、または購入から1年が経過している方限定でご利用頂けます。
── 「知識」を「技能」に転化するパターンプラクティス×チャンクのメソッドはいかがでしたか?
※パタプラの詳しいメソッドについては「パタプライングリッシュの効果 - 科学的理論から解説 -」の記事をご確認ください。
T.Sさん:大変良くできているなと感じます。 音声を聞いて口から出すだけで訓練になるので、手間がかからないという点がすごく気に入っています。
プレゼント教材も気軽に取り組めましたし、「こういう表現があるんだ」と新しく学べたのはとても良かったです。
── レッスンの継続に悩まれている人へ、アドバイスがあればお願いします。
T.Sさん:確かに3周目くらいまでは「今日のレッスンはちょっと難しいな」と感じることもありました。「1周目はこんなものだよね」「5周やればいけるだろう」と思えたのは、過去の成功体験のおかげなのかもしれません。
以前DUOに挑戦した時は「こんなに難しい単語を覚えられるわけがない」と思うほど辛かったのですが、強化月間を作って何十回も繰り返し取り組んだら、最後にはできるようになっていました。
「1周目でできてしまうようなものにお金を払う価値はない」という気持ちでいたので、モチベーションが下がることもなかったですね。50歳を過ぎて英語を勉強してるのですから、できないのは当たり前です。
英検やTOEIC、大学受験などは期限が決まっているので「10周で覚えなきゃ」と焦ってしまいますが、社会人には決められた期限などはありません。何回やれば覚えられるという定義はなく、覚えるまでやればいいだけだと思います。
英語学習は50〜60代にこそ最適。筋トレ要素が詰まった教材
── どのような方にパタプライングリッシュをお勧めしますか?
T.Sさん:日本の企業はTOEIC至上主義みたいなところがあり、点数を上げることに意識が向きがちです。それに意味がないとは言いませんが、仕事では自分の言いたいことを喋れないと使ったことにはなりません。
インプットに偏りがちな英語学習をしている人は、アウトプットのトレーニングにぜひパタプラを使ってみてほしいです。
色んなバリエーションの型を作ってストックを増やしておけば、プレゼンやネゴシエーションをする、お客さんにインタビューする、会議のファシリテーターをするといった実務の場面で大変役に立ちます。
私の場合は、例えば会話の中でちょっと困った時に“It depends〜”と切り返せるようになりました。パタプラをやればそういったフレーズのストックが溜まっていくので、インプットのトレーニングばかりしてる人にこそお勧めしたいですね。
── T.Sさんにとってパタプラとは何でしょうか?
T.Sさん:基礎の筋トレです。私も英語はスポーツだと思っています。どんなスポーツをするにしても腕立て伏せや腹筋、スクワットをしていないと筋肉はつきません。
足を鍛えて、腹筋を鍛えて、腕立て伏せをして…という筋トレの要素がパタプラの中には詰まっています。基本的な文法が分かってる人にとっては非常に良い教材だと思います。
── これを読んでいる方へメッセージがあればお願いします。
T.Sさん:例えばSVOなど中学生で習うような文法は知っていても、それを声に出すのは意外とできないものです。日本人は声に出すトレーニングをする機会が少ないと思うので、インプット学習が多いと感じている人はパタプラをやってみてはいかがでしょうか。
英語学習は「インプットとアウトプットのバランス」と「習慣化」が最も重要です。パタプラは目を使わずに学習できるので、「ちょっとしたスキマ時間にアウトプットのトレーニングをしたい」という人にも向いています。
英語は50~60代にこそ最も適している学問です。医学的にも証明されていることですが、50~60代の脳はひとつの言葉を聞くとそれに関連する単語を喋りたくなるのだそうです。
パタプラでアウトプットのトレーニングをすると、それがまた脳にインプットされます。英単語を一番覚えやすい時期でもあるので私と同年代の人にもパタプラはお勧めです。