よくある質問と回答
3ヶ月後から東南アジアへ駐在となりました。アドバイスをください。
現在のレベルによって何に特に注力すべきかは多少変わってきますが、一般的に重要な点をアドバイスします。スペースの関係上、詳細説明はできないのでご了承ください。
1) パタプライングリッシュを焦らずにじっくりやる
毎日1~2時間の訓練時間では、3ヶ月でビジネス場面で自在に話せるようになることはまずあり得ません。
この3ヶ月間は「すぐに使えるセリフを覚えること」「使いまわすための構文、語彙・表現、チャンクを長期記憶にじっくり仕込む期間の一部」と位置づけて腹をくくり、できるところまでやります。
先を急がずに復習にもじっくり取り組む。学んだことを長期記憶に落とし込むためには復習が肝心です。
2) 英文を多量に読む
ラクに読める、あるいはほんの少し背伸びすれば読めるレベルの英文を多量に読みます。
未知の語彙の意味は推測するだけで、ほぼ文意が分かるレベルを読むことになる。どうしても気になる語のみ、読み終わった後で辞書を使います。
ポイントは決して日本語訳せず、また、読み始めたセンテンスを途中で立ち止まって、後戻りして理解しようとせずにこらえて最後まで読み、そのまま理解する訓練を積むことです。読む速度と難易度を次第に上げていきます。
<効果>
この「直読直解」と呼ばれる読み方は英語の総合能力、特にリスニング能力の向上に効果があります。
リスニングは耳でする速読であり、素早く直読直解ができないレベルの英語をいくらたくさん聞いてもリスニングは伸びません。
直読直解力を伸ばす努力をせずに音声だけ聞いて訓練していると必ず行き詰ります。多読を勧めるのも同じ理由です。
3) ビジネス関連の「場面別決まり文句」を覚える
ネット検索でも市販教材でもいいので、自分に関連した決まり文句を集めて丸覚えする。自己紹介などは、長めのもの、短めのものをいくつか用意し、スラスラ言えるまで練習します。
4) リスニングの訓練をする
少し背伸びすれば聞き取れるレベルの素材を使ってリスニングの訓練します。必ずスクリプトのあるものを使って理解を確認します。
特に赴任当初はリスニングが一番の難関となります。上手にさえぎったり聞き返したり、自分の理解を確認するテクニックも大切となってきます。
市販教材でそうしたテクニックの「決まり文句」を覚えましょう。(購入後に配信するメール「パタプラ通信」でも音声付で、そうした必須フレーズをお届けしています。)
5) 業務関連の語彙、使えそうな表現を書き出して覚える
業務関連の英文文書、英文メール、英文会社概要、競合他社のサイトなどを手当たり次第にチェックして、じっくり目を通して、関連語彙、使えそうな表現などを書き出して覚えます。
音読や筆写、メールで使うなど可能な限り実際に使ってみます。パタプライングリッシュの構文に当てはめられるものがあれば、当てはめて発話してみます。
6) 「自分ネタ」を書き出して添削してもらい、それを音読して覚える
もし英語ネイティブに添削してもらうことが可能ならば、あなたが普段から日本語でも話題にするような仕事や趣味、家族、その他さまざまなネタ、いわば「自分ネタ」を書き出して添削してもらい、それを音読して覚えます。
一つの自分ネタの長さは10秒程度で話し終えられる断片的なものから、1~2分話し続けられる経験談のようなものまで用意して覚えておきます。
自分ネタが増えてくると蓄積されるセンテンスや表現、語句等を組み合わせて、さまざまなことが言えるようになってきます。パタプライングリッシュで行う訓練とも結びついてきます。
7) 相手国の文化、対人関係の仕組みについて学ぶ
「英語ができる=国際人」というのは大きな誤りです。
英語がある程度できなければ国際ビジネスは行えませんが、失礼のない効果的なコミュニケーションのためには相手の文化背景の把握と、日本人としてあなた個人としての立ち位置の認識が同様に重要です。