CHAPTER 9 深堀り質問のフレーズ(2)
様々な質問フレーズを前回のチャプターで「一般的な質問」として紹介しました。本チャプターでは、続きの「問題解決・目標達成関連の質問」を紹介します。
目次
問題の原因を質問するフレーズ
問題の独自性を質問するフレーズ
問題の深刻さを把握するための質問フレーズ
「serious」も「深刻・重大」の意味があるので、これは「How serious is the problem?」と言うこともできる。深刻さは「severe」の方が「serious」より大きい。
社内などでの認知度を把握する
問題発生の経緯や解決戦略を質問するフレーズ
問題による影響を質問するフレーズ
より具体的にビジネスの他の部分をあげて質問する場合
ビジネス必須語彙として「有形資産(tangible assets)」と「無形資産(intangible assets)」がある。
問題解決・目標達成の障害を質問するフレーズ
プロセス改善について質問するフレーズ
remove、add、modify の汎用性のある動詞で具体的に質問する
優先順位・重要さ・最大の目的を質問するフレーズ
「Goals」と「objectives」には違いがある。「Goals」は、長期的に見て達成したい目標。「objectives」は達成に必要な短期~中期的で、「measurable(測定可能)」な具体的行動目標となる。
ベスト及び最悪のシナリオは?
concern を使って懸念事項を質問するフレーズ
懸念について述べる場合は「concern」という言葉を使いましょう。「Worry」を使うのはビジネスにはふさわしくありません。日本語で「心配」というより「懸念」という方がビジネスの場にふさわしい響きがあるのと同じです。
「Our biggest worry is...」や「What we're most worried about is...」のように言うこともありますが、「concern」を使った方がプロフェッショナルな印象となります。
問題解決・目標達成の条件を質問するフレーズ
問題解決・目標達成による影響を質問するフレーズ
軌道修正に関する質問をする場合
タイムライン・タイムフレームを質問するフレーズ
「Timeline」は予定表や年表のように、時間の順に線に沿って表示されるもののイメージだ。ソーシャルメディアの「タイムライン」もそうだろう。ビジネスの場合は「スケジュール」と考えてよい。
「Time frame」は「(あることを行うのに必要な)期間、時間枠、概算時間」と考えてよい。「締め切り」の意味で使われることがある。
結論を出す過程で考慮すべき要素を質問するフレーズ
見落とした要素を質問するフレーズ
what if を使って未知の要素を質問するフレーズ
「what if」を使って「~たらどうする?」という懸念を表します。
可能性について質問するフレーズ
事実が仮定や推測とは反対である可能性を質問する場合
可能性の度合いを質問するフレーズ
可能性を細かく質問したい時の聞き方
この10段階評価は、数値化することで物事を少しでも客観的に見たい時によく使われる表現。
「one to ten」を書く時に「1-10」とするのはインフォーマル。だがその方が読みやすい。「On a scale of」を「On the scale of」とする人もいる。
代替案を検討するフレーズ
プロコンをめぐるやりとりはレッスン内でもカバーしましたが、いくつかのバリエーションとともに、ここで復習しておきます。
「プロコン」という言い方も日本で使われているが、英語における「Pros and cons」は「benefits and drawbacks」「advantages and disadvantages」よりややカジュアル。意味的には同じ使い方。
選択肢を質問するフレーズ
「Choice」という単語も使えますが、厳密には「choice」「option」「alternative」でニュアンスの違いがあります。このニュアンスの違いは曖昧になってきているので、特にスピーキングにおいては神経質になる必要はありません。書き言葉ではきちんと使い分けている人もいます。
「Choice」は、様々な広範囲の選択肢があり、どれを選ぶのも自由。「Option」は、選択肢になんらかの制限がかかっているというニュアンス。「Alternative」は、目の前に現時点である選択肢とは別の選択肢のことです。
例えば、車を購入した時のオプションは、提供されたアイテムの中から選択する、という制限がかかっています。ビジネスにおける選択肢は、制限がかかっているのが普通なので「option」を使う方が自然なことが多いです。
「exclusive」という単語も覚えておこう。「排他的、独占的」の意味。
「an exclusive agreement = 独占契約」
「排他的」の意味で使う場合も必ずしもネガティブなニュアンスがあるわけではない。
例)an exclusive club = 会員制高級クラブ