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CHAPTER 9 深堀り質問のフレーズ(2)

様々な質問フレーズを前回のチャプターで「一般的な質問」として紹介しました。本チャプターでは、続きの「問題解決・目標達成関連の質問」を紹介します。

目次

全フレーズ

【全フレーズ前編】
再生速度(標準)
再生速度(×0.75)
再生速度(標準)
再生速度(×1.25)
再生速度(×1.5)
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【全フレーズ後編】
再生速度(標準)
再生速度(×0.75)
再生速度(標準)
再生速度(×1.25)
再生速度(×1.5)
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問題の原因を質問するフレーズ

9-1Do we know the reason why it happened?我々はなぜそれが起きたか理由を知っていますか?
9-2What is the root cause?何が根本原因ですか?
9-3What is at the root of the problem?何が問題の根本にありますか?
9-4Are we 100% sure about the cause?原因に関しては100%確かですか?

問題の独自性を質問するフレーズ

9-5Is this problem unique to our organization?この問題は我が社に特有なものですか?
9-6Is this an industry-wide problem?これは業界全般にわたる問題ですか?「industry-wide = 業界全体の、業界全般にわたる」
9-7Are there any patterns?何かパターンはありますか?

問題の深刻さを把握するための質問フレーズ

9-8How severe is the problem?どの程度この問題は深刻ですか?「severe = 深刻な、重大な、厳しい」
「serious」も「深刻・重大」の意味があるので、これは「How serious is the problem?」と言うこともできる。深刻さは「severe」の方が「serious」より大きい。
9-9How much is the problem costing us in time, money, resources, staff, and energy?この問題はどのように時間やお金、リソース、スタッフ、エネルギーの面で我々に損失を与えていますか?
9-10What kind of pressure is this causing us?どのようなプレッシャーをこれは我々にかけていますか?

社内などでの認知度を把握する

9-11Who else is aware of it?他には誰がこれに気づいていますか?「be aware of = 気づいている、認識している、把握している」
9-12How can this problem give our competitors a competitive advantage?この問題は、我々の競合他社たちにどのように競争優位性を与えますか?

問題発生の経緯や解決戦略を質問するフレーズ

9-13How did these problems first start?どのようにして、これらの問題は始まったのですか?
9-14What is our strategy to fix this problem?この問題を解決するための我々の戦略は何ですか?
9-15Could you tell us what you already tried and how well it worked?あなたがすでに試したことと、それがどのように効果的であったかを教えて頂けますか?
9-16What are we currently doing to address the problem?この問題を扱うのに、我々は現時点では何を行っていますか?「address =(問題などを)扱う・処理する、(人に)話しかける」
9-17What has prevented us from fixing this in the past?過去にこの問題を解決する妨げになったのは何ですか?(何が我々を妨げましたか?)

問題による影響を質問するフレーズ

9-18Is this problem causing other problems?この問題は他の問題を引き起こしていますか?
9-19Does this affect other parts of the business?これはビジネスの他の部分に影響を及ぼしていますか?

より具体的にビジネスの他の部分をあげて質問する場合

9-20How does this impact our productivity, organization, customers, and staff?これは生産性や組織、顧客、そしてスタッフにどのようにインパクトを与えますか?
9-21What are the long-term effects?長期的影響は何ですか?
9-22What are the intangible effects?目に見えない影響は何ですか?「intangible = 無形の(tangible = 有形の)」
ビジネス必須語彙として「有形資産(tangible assets)」と「無形資産(intangible assets)」がある。

問題解決・目標達成の障害を質問するフレーズ

9-23What is the major obstacle to...?~する上での主な障害は何ですか?
9-24What is the major obstacle to implementing these changes quickly?これらの変更を実行に移す上での主な障害は何ですか?

プロセス改善について質問するフレーズ

9-25How can we improve this process?どのようにこのプロセスを改善できますか?

remove、add、modify の汎用性のある動詞で具体的に質問する

9-26What steps need to be removed, added, or modified to make this process better?このプロセスを改善するために、どのようなステップを取り除いたり、追加、修正する必要がありますか?

優先順位・重要さ・最大の目的を質問するフレーズ

9-27What are our key objectives?私たちの主要な目的[目標]は何ですか?「key objectives = 主要な目的・目標」
「Goals」と「objectives」には違いがある。「Goals」は、長期的に見て達成したい目標。「objectives」は達成に必要な短期~中期的で、「measurable(測定可能)」な具体的行動目標となる。
9-28What are our top three requirements that this solution must have?この解決法になくてはならないトップ3の必要条件は何ですか?
9-29What is the one thing we won't compromise?絶対に妥協できない一点は何ですか?

ベスト及び最悪のシナリオは?

9-30What is the best-case scenario?ベストのシナリオは何ですか?
9-31What is the best that can happen?起こりうる最高(の状況)は何ですか?
9-32What is the worst-case scenario?最悪のシナリオは何ですか?
9-33What is the worst that can happen?起こりうる最悪(の状況)は何ですか?
【全フレーズ後編】を最初から再生する

concern を使って懸念事項を質問するフレーズ

懸念について述べる場合は「concern」という言葉を使いましょう。「Worry」を使うのはビジネスにはふさわしくありません。日本語で「心配」というより「懸念」という方がビジネスの場にふさわしい響きがあるのと同じです。

「Our biggest worry is...」や「What we're most worried about is...」のように言うこともありますが、「concern」を使った方がプロフェッショナルな印象となります。

9-34What's our biggest concern about XYZ?XYZに関して、我々の最大の懸念事項は何ですか?
9-35What's our biggest concern in XYZ?XYZすることに関して、我々の最大の懸念事項は何ですか?9-34 ではXYZは名詞。9-35 ではXYZは動名詞。
9-36What's our biggest concern about this approach?このアプローチに関して、我々の最大の懸念事項は何ですか?
9-37What's our biggest concern in making this decision?この決定をすることに関して、我々の最大の懸念事項は何ですか?

問題解決・目標達成の条件を質問するフレーズ

9-38What needs to change for us to accomplish this?我々がこれを達成するのに、何が変わることが必要ですか?
9-39Who needs to be involved in the solution?この問題の解決に誰を巻き込むことが必要ですか?

問題解決・目標達成による影響を質問するフレーズ

9-40If we do this, how will it affect other parts of our business?もし我々がこれを行うと我々のビジネスの他の部分にどのような影響を与えますか?
9-41If we take these actions, what other problems might they cause?もし我々がこれらの行動を起こすと、他にどのような問題を生じさせるかもしれませんか?

軌道修正に関する質問をする場合

9-42If this approach turns out to be wrong, is it easily reversible?もしこのアプローチが間違いであった場合、簡単に元へ戻すことができますか?「reversible = 元へ戻せる、逆にできる、衣類などがリバーシブルの」

タイムライン・タイムフレームを質問するフレーズ

9-43What's our timeline for XYZ?XYZに関する我々のタイムラインは何ですか?
9-44What's our timeframe for XYZ?XYZに関する我々のタイムフレームは?「timeline」の代わりに「time frame」という語を使うこともある。「timeline」との違いは意識されていないことも多いが実際には違いがある。

「Timeline」は予定表や年表のように、時間の順に線に沿って表示されるもののイメージだ。ソーシャルメディアの「タイムライン」もそうだろう。ビジネスの場合は「スケジュール」と考えてよい。

「Time frame」は「(あることを行うのに必要な)期間、時間枠、概算時間」と考えてよい。「締め切り」の意味で使われることがある。
9-45What's our timeline for this campaign?このキャンペーンのタイムラインはどうなっていますか?
9-46What's our timeframe for this decision?この決定のタイムフレームはどうなっていますか?

結論を出す過程で考慮すべき要素を質問するフレーズ

9-47What's the most important thing to consider?考慮すべき最重要なことは何ですか?
9-48What's the most important thing to consider before making a decision?決定を行う前に考慮すべき最重要なことは何ですか?

見落とした要素を質問するフレーズ

9-49What else do we need to consider?他には何を考慮する必要がありますか?
9-50Is there anything we have overlooked?見落としたものは何かありますか?「overlook = 見落とす、(失敗や欠点などを)大目に見る・見逃す」
9-51Are there unknown factors?未知の要素はありますか?

what if を使って未知の要素を質問するフレーズ

「what if」を使って「~たらどうする?」という懸念を表します。

9-52What if we don't know what we don't know?気付いていない点が見えないとしたらどうしますか?「自分たちが何を知らないのかを自覚していないとしたら?」ということ。

可能性について質問するフレーズ

9-53Is there any possibility of ~ing?~する可能性はありますか?最も一般的な聞き方。
9-54Is there any possibility of relocating our headquarters?我が社の本部を移転する可能性はありますか?
9-55Is there any possibility of outsourcing the IT function?IT部門を外部委託する可能性はありますか?

事実が仮定や推測とは反対である可能性を質問する場合

9-56What if the opposite was true?もし逆が真実だとしたら?

可能性の度合いを質問するフレーズ

9-57How feasible is it?(実現・実行の)可能性はどの程度ですか?フィージビリティ、フィージブルという日本語にもなっている。カタカナとの発音の違いに注意。

可能性を細かく質問したい時の聞き方

9-58On a scale of one to ten, ten being very realistic, and one being very unrealistic, how realistic is this?10が非常に現実的、1が非常に非現実的という10段階評価で、これはどのくらい現実的ですか?「On a scale of one to ten... = 10段階評価で(直訳:1から10の尺度で)」
この10段階評価は、数値化することで物事を少しでも客観的に見たい時によく使われる表現。
9-59On a scale of one to ten, ten being the best, and one being the worst, how would you rate this?10が最高、1が最低という10段階評価で、あなたはこれはどう評価しますか?
9-60On a scale of 1-10, how important is this need?10段階評価で、このニーズはどのくらい重要ですか?10と1の定義をわざわざ説明しないこともある。例えば重要性を聞く場合、10が最重要だという前提がある。
「one to ten」を書く時に「1-10」とするのはインフォーマル。だがその方が読みやすい。「On a scale of」を「On the scale of」とする人もいる。

代替案を検討するフレーズ

プロコンをめぐるやりとりはレッスン内でもカバーしましたが、いくつかのバリエーションとともに、ここで復習しておきます。

9-61What are the pros and cons?メリットとデメリットは何ですか?
9-62What are the pros and cons of such an approach?このアプローチのメリットとデメリットは何ですか?
9-63What are the benefits and drawbacks?利点と欠点(不利点)は何ですか?
9-64What are the benefits and drawbacks of this arrangement?この取り決めの利点と欠点(不利点)は何ですか?「arrangement = 取り決め、合意、手配、準備」
9-65What are the advantages and disadvantages?有利な面と不利な面は何ですか?
9-66What are the advantages and disadvantages of each method?それぞれの方法の有利な面と不利な面は何ですか?日本でよく言う「メリットとデメリット」は「merits and demerits」となる。この表現は使われないことはないが、やや古臭い響きがある。

「プロコン」という言い方も日本で使われているが、英語における「Pros and cons」は「benefits and drawbacks」「advantages and disadvantages」よりややカジュアル。意味的には同じ使い方。

選択肢を質問するフレーズ

「Choice」という単語も使えますが、厳密には「choice」「option」「alternative」でニュアンスの違いがあります。このニュアンスの違いは曖昧になってきているので、特にスピーキングにおいては神経質になる必要はありません。書き言葉ではきちんと使い分けている人もいます。

「Choice」は、様々な広範囲の選択肢があり、どれを選ぶのも自由。「Option」は、選択肢になんらかの制限がかかっているというニュアンス。「Alternative」は、目の前に現時点である選択肢とは別の選択肢のことです。

例えば、車を購入した時のオプションは、提供されたアイテムの中から選択する、という制限がかかっています。ビジネスにおける選択肢は、制限がかかっているのが普通なので「option」を使う方が自然なことが多いです。

9-67What are our alternatives?我々の選択肢は何ですか?
9-68What options do we have?我々にはどのようなオプションがありますか?
9-69Are these options mutually exclusive or can they be combined?これらのオプションは相いれないものですか、それとも組み合わせ可能でしょうか?「mutually exclusive = 相互排他的」
「exclusive」という単語も覚えておこう。「排他的、独占的」の意味。
「an exclusive agreement = 独占契約」
「排他的」の意味で使う場合も必ずしもネガティブなニュアンスがあるわけではない。
例)an exclusive club = 会員制高級クラブ

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